つながりすぎた世界 2020 5 9

 グローバル化によって、つながりすぎた世界は、
経済的な発展があるでしょうが、リスクもあります。

2020年5月9日の「JBpress」には、このような記事がありました。

「風土病」だったコレラがパンデミックを起こすまで

 コレラは、古くから人類を苦しめてきた病気です。
しかし、ずいぶん長い間、インド周辺における風土病という存在でした。
 ところが、19世紀になり、
ヨーロッパ人が大量にインドに訪れるようになると状況は一変します。
 何度も何度も、それまでにない規模で大流行し、
パンデミックが起こるようになるのです。
 というのも、19世紀には、ヨーロッパ船、
とくにイギリス船が世界中で航行するようになっていました。
それに伴う人間の移動によって、病原体が世界中に撒き散らされるようになったのです。
 19世紀のグローバリゼーションは、
コレラを風土病からパンデミックを引き起こす世界的な伝染病へと変えてしまったのです。
(引用、以上)
 世界から、「時計のように正確だ」と言われる日本の鉄道も、
昔に比べると、よく遅れるようになったのです。
 最近は、複数の路線に乗り入れるようになったので、
どこかの路線で遅れが発生すると、影響が遠くまで及ぶのです。
 知人が言っていましたが、
電車が遅れているので、原因を調べてみると、
現在地からは、はるかに遠くで別の路線で発生した列車の故障が、
影響していたというのです。
 新幹線は、東北新幹線が東海道新幹線へ乗り入れると便利なのに、
現在は、いったん東京駅で下車して、
始発の東海道新幹線へ乗り換える必要があります。
 これは、東北新幹線が東海道新幹線へ乗り入れると、
列車故障が発生した場合、非常に広範囲に影響が出てしまうので、
東北新幹線の東海道新幹線へ乗り入れは行わないという話を聞いたことがあります。
 便利なほうを選ばず、あえて不便なほうを選んで、
全体のリスクを回避するということでしょうか。
 「つながりすぎた世界」は、経済的には便利ですが、
疫病が全世界へ拡大してしまう「レール」になってしまいます。
 どこかで「分断された世界」を作り出す必要があります。
つまり、鉄道で言えば、「乗換駅」のようなものが必要でしょう。






































































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